【書評】「仕事みたいに家事を効率化したい」人に贈る、”勝間式超ロジカル家事”

毎日の家事に追われて「もっと効率よくできないかな…」と悩んでいませんか?
子ども誕生で育児も加わり、1日のうち家事が終わらない…
家事を減らしたいのに、どこから手をつければいいのかわからない
そんなもどかしさを感じている方も多いのではないでしょうか。
私も過去、家事・育児の時間が膨れ上がり、自分の時間を圧迫されることに悩んでいました。

仕事では業務の効率化を考えるのに、なぜか家事は”なんとなくこなす”だけの日々…。
そんなときに目にとまったのが、勝間和代さんの『勝間式 超ロジカル家事』です。
本書で私は、家事を「ロジックで仕組み化する」という新しい視点に出会い、日々の負担を減らすヒントを得ました。
この記事では、実際に『勝間式 超ロジカル家事』を読んだ私の感想をまとめています。
少ない労力で家事をもっとラクにしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

そして気になったら、ぜひ一度手に取ってみてください!
「勝間式 超ロジカル家事」はオーディオブックサービスaudiobook.jpを使えば、家事や育児をしながら聴けます。
audiobook.jpに興味のある人は、コチラの記事も参考にしてください。

今回紹介する本:「勝間式 超ロジカル家事」

仕事・育児・家事に追われ、毎日があっという間に過ぎていく。そんな多忙な家庭を救うのが『勝間式 超ロジカル家事』です。
著者・勝間和代さん自身が3人の子どもを育てた経験と、経済評論家としての知見を活かし、6つのテーマで「仕組みでラクにする家事術」を提案。
- 料理
- 掃除&洗濯
- 収納
- 家計術
- ファッション
- 健康管理
やることを減らし、心の余裕を取り戻すための実践ノウハウが詰まった一冊です。
書名 | 勝間式 超ロジカル家事 |
著者 | 勝間和代(かつまかずよ) |
出版社 | アチーブメント出版 |
発売日 | 2017年3月25日 |
貢数 | 227貢 |
- 勝間和代さんとはどんな人?
-
勝間和代さんは、経済評論家であり、家事や家電の効率化アドバイスでも注目を集める実践派の論客です。
マッキンゼーなどのコンサル会社を経て独立し、早稲田大学MBAを修了。
中央大学ビジネススクール客員教授や勝間塾の運営など、多方面で活躍されています。
著書は、経済の知見と生活実践を融合させた“再現性ある工夫”を発信するものが多い印象です。
「勝間式 超ロジカル家事」で得た5つの学び

『勝間式 超ロジカル家事』を通して得られた最も大きな気づきは、「家事も仕組みで回すことができる」という視点でした。
最初だけ読んでも、家事を効率化するためには、まず“考え方”を変えることが必要だと印象付けられます。
単なるテクニック論ではなく、どんな思考でその仕組みを作っているかを深く掘り下げるため、納得度が高く、応用も利くのもポイント。
本書では、家事を効率化することで得られる5つのメリットとして「収入増」「貯蓄増」「健康」「心の余裕」「仕事力向上」が挙げられています。

家事負担が減ることで心に余裕が生まれ、仕事にも良い影響があるという点は私も深く共感しました。
ここからは、私が読んで思った「5つのトピック」について順番に紹介します。
結論、どれも「考え方」と「再現性」に重きを置いた部分で、読み終えた後すぐに実生活に取り入れたくなりました。
家事効率化の本質は「考え方」にある

本書から最も伝わってくるのは、「家事の効率化=時短テクニックの寄せ集めではない」というメッセージです。
私たちが普段仕事で使っている段取り力や仕組み化の視点は、家事にも応用できることを著者は体現しています。
たとえば「料理を時短する」場合でも、単に手早く作ることにこだわるのではなく、
そもそも工程を減らすにはどうするか?
準備段階で何ができるか?
といった根本的な問いからスタートです。

つまり、目の前の作業を早くこなすのではなく、“仕組みそのものを見直す”のがロジカル家事の出発点!
家庭内のことを「構造」でとらえることで、少ない労力でも高いパフォーマンスを出せることを、この本はかなり強調しています。
家事に追われている人ほど、この「考え方の転換」こそが最大の救いになるでしょう。
料理は下準備で大きく変わる

料理を効率化したいと思ったとき、多くの人が「レシピの時短」を探します。
しかし本書では、調理工程の短縮よりも「下準備の仕組み」と「道具の最適化」による効率化が強調されています。

たとえば、事前に下処理が簡単な食材で料理を考えるというアイデアは非常に実践的!
著者が「使いやすさ・保存性」に基づいて頻繁に使う野菜・肉・魚介類の種類が図解でも登場するため、真似するのも簡単です。
さらに、買い出しについても“ネットスーパー一択”という姿勢を取っており、レジ待ち・袋詰め・往復時間の無駄を徹底的に排除。

我が家も宅配サービスを使いますが、本書で「時間コスト」という視点をより強く意識しました。
掃除・洗濯の負担は「モノの減らし方」で決まる

本書で語られる掃除・洗濯の効率化の鍵は、意外にも「モノを持ちすぎないこと」にありました。
著者は、「家の汚部屋は、収納量不足ではなく、モノが多すぎるから」と明言。徹底的に“持たない選択”を推奨しています。

加えて響いたのは「自宅の滞在時間と部屋の散らかり具合は比例する」という視点。
つまり、外出が多いと片づける時間も気力もなくなり、結果的に部屋が荒れがちになるということ。
在宅時間の確保で、心にも余裕が生まれ、「あれを片づけよう」「これを洗っておこう」といった“片づけスイッチ”が自然に入るのだといいます。
さらに、浴室掃除を例に「モノがなければ管理も掃除も不要」と示しており、不要なボトルやグッズを減らすだけで清掃負担が劇的に減ることに気づかされました。
掃除や洗濯の手間を減らしたいなら、まず“家にあるモノの総量”を見直す。

↑の視点こそ、ロジカル家事の真骨頂といえるでしょう。
収納は伝える技術にも通じるロジック

著者が語る収納の本質は、そもそも収納するモノを減らすこと。
これは単なる断捨離ではなく、“使うモノを厳選して、それに最適な形で配置する”という、私も日頃からやっている情報整理に通じる考え方。

「収納を整えることは、伝えたい情報を整える作業に似ている」と感じました。
食器やタオルなどは形や色を統一
本は電子化して保管場所を減らし、紙の書籍は重要なもので最小限に厳選
香類(洗剤や柔軟剤など)は種類と数を絞り、色も揃える
上記取り組みは”視覚的ノイズ”を減らし、“空間の整理力”を格段に上げるというもの。
このように、「何を残してどう見せるか」という整理の視点は、仕事における資料作成やプレゼンテーションとの重なりを感じます。
「見せる情報を整理すれば、相手に伝わる」ように、「モノを整理すれば、自分が動きやすくなる」。

”収納する力=生活のアウトプット力”といっても良いかもしれないと思いました。
健康は最大の時短&節約術

本書の終盤で語られる「健康管理」は、一見すると家事とは距離のあるテーマに思えるかもしれません。
しかし、著者は明確に断言します。
「最大の無駄遣いは、不健康である」と。
健康を損なうことで、病院への通院、薬代、そして何よりも大切な“時間”が奪われます。
実際、私も過去に体調を崩して救急搬送された経験があり、数時間で1万円以上の医療費がかかりました。

大事には至らなかったとはいえ、その時間と出費は非常に大きなロス…
食生活・運動・睡眠といった日々の健康習慣は“生活の土台”。そこを疎かにすれば、どんな効率化も意味をなしません。
だからこそ、家事の効率化や時短を実現するうえで、「まず自分を壊さない」ことが最優先のルールだと実感しました。
健康でいることが、家族の時間も、自分の時間も守る。
これほど合理的で、かつ本質的なメッセージはありません。
この本がオススメな人

ここまで、私の学びと合わせて書き綴ってきましたが、本書の内容は殆ど網羅できていないはず…

内容を網羅するよりも、私が感じたことを並べることに重視したので…(苦笑)
本書は、「家事のやり方」ではなく「家事の考え方」から変えたい人にこそ読んでほしい一冊です。
特に、以下のような悩みや考えを持った方には一通り読むことを強くオススメします。
家事を感覚だけでこなすのではなく、仕組みによって整え、家族全体の生活にゆとりをもたらす。

上記ビジョンを持つ人にとって、この本は強力な味方になるでしょう。
この記事のまとめ

『勝間式 超ロジカル家事』は、家事の一つひとつを細かく見直す本ではありません。

むしろ、「そもそも論」から出発し、少ない力で高い成果を出す“考え方”を身につけるための本だと思います。
読了後、私が強く感じたのは、家事も仕事も「仕組みで回すこと」が本質的な効率化につながるということ。
料理や掃除、収納といった日常の行動を丁寧に設計し直すことで、想像以上に“時間”と“心”の余裕が手に入ります。
感覚的にこなしてきた家事を、一度ロジカルに見つめ直す。
そして、生活の見通しがよくなり、育児や仕事との両立にも確かな手応えが生まれます。

仮に「家事に追われる毎日から抜け出したい」と思っているなら、本書を手に取ってみましょう。
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