【書評】”シン・サラリーマン”で理想の働き方を手に入れた

このまま今の会社で働き続けて、本当に安定した将来は手に入るんだろうか…
何かしないとマズい気はするけど、具体的に何から始めればいいか分からない…
そんな出口の見えない悩みを、一人で抱え込んでいませんか?

痛いほどよく分かります。何を隠そう、かつての私自身がそうでした。
第一子が生まれ、将来への責任を痛感しながらも、お金のため焦って副業に手を出しては見事に失敗。
時間だけが浪費され、八方ふさがりな状況にもがき苦しんだ時期がありました。
そんな私の人生の羅針盤となったのが、サラタメさん著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』です。
本書を読んで、私が犯していた致命的な間違いは「成功には順番がある」という視点だと気づかされました。
『まず本業のスキル「リーマン力」で土台を築き、次の段階へ進むべし』。人生を変える具体的な道筋が示されていました。
本記事では、『シン・サラリーマン』を実践し、営業職からフルリモートの企画職へ転職で残業を半減させた私の体験から、その学びをまとめました。

内容が気になりましたら、ぜひあなたの人生を変えるヒントを掴んでいってください。
この記事をかいた人(サラット)

- 都内在住の二児(長男3歳・次男0歳)の父
- 教育業界にて会社員歴12年目
- 育休を2回取得(1回目:1か月、2回目:6か月)
- 営業職→企画職へ転職&フルリモート勤務を実現
- 年間の読書量は50冊以上
- 詳しいプロフィールは”コチラ”
今回紹介する本:「シン・サラリーマン」

『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』

本書は「人生100年時代のサラリーマン生存戦略」をテーマにしています。
もはや会社が一生安泰を守ってくれる時代ではありません。
そんな会社に依存しない「真の安定」を手に入れるための具体的な道筋が、600ページを超えるボリュームで記された一冊です。
書名 | 真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン |
著者 | サラタメ |
出版社 | ダイヤモンド社 |
発売日 | 2021年12月 |
貢数 | 610貢 |
- サラタメさんってどんな人?
-
著者のサラタメさんは、ビジネス書の要約や転職・副業に関する情報を発信している、大人気のYouTuberです。
私自身も、サラタメさんの動画で数多くのビジネス書を学び、大変お世話になってきました。
本書が多くの読者に支持される最大の理由は、サラタメさん自身が執筆当時に「現役のサラリーマン」であったこと。
机上の空論ではない、ご自身の経験に裏打ちされた超リアルな視点だからこそ、一つひとつの言葉に圧倒的な説得力があります。
【体験談】凡人サラリーマンだった私の人生を変えた

『シン・サラリーマン』には、これからの時代を生き抜くための知恵が詰まっています。
ここでは単なる要約ではなく、私自身の人生を変えてくれた箇所に絞った体験談ベースでご紹介します。

過去の私も、あなたと同じ「このままでいいのかな…」と漠然な不安を抱える、ごく普通のサラリーマンです。
本書と出会い、その教えを実践したことで、私の働き方、そして人生は大きく変わりました。
まず、すべての前提となる私の失敗談からお話しします。
【失敗談】私が副業から手を出して、見事に失敗した話

第一子が生まれ、父親になったばかりの頃。
将来への期待と同時に、「このまま家族を養っていけるだろうか…」「何か行動しないと」という焦りを感じていました。
そんな時、私が安易に飛びついたのが「副業」です。

「本業以外の収入で、心とキャリアの余裕が生まれるはず…」と、合間を縫って、ブログに手を出しました。
しかし、結果は惨敗。
益々多忙になる仕事と慣れない育児で時間も取れず、何も形にならないまま、ただただ疲弊していきました。
「自分には合わなかったんだな…」そんなことを思いかけた状況で出会ったのが本書です。
そして、私は本書を読んで初めて、自分の挑戦に”致命的な間違い”があったことに気づかされました。
成功の鍵は「順番」にあり。最初に鍛えるべき”リーマン力”とは

私が犯した致命的な間違い。
それは、本書が説く、成功に不可欠な「武器を身につける順番」を完全に無視していたことでした。
本書では、これからの時代を生き抜くために、以下の3つの力(武器)を順番に身につけるべきだと主張しています。
- リーマン力(仕事術・転職術)
会社という組織の中で成果を出すためのビジネススキル(仕事術)と、働きたい会社を戦略的に選んで内定を勝ち取るノウハウ(転職術) - 副業力
個人の力で稼げるスモールビジネスを、自身の手で切り盛りするスキル - マネー力
稼いだお金や資産を守る力
この教えを読んだとき、頭をガツンと殴られたような衝撃を受けました。
私が過去にやっていたのは、まさに基礎である「リーマン力」をおろそかにして、いきなり「副業力」に手を出していたのです。
土台のない土地に家を建てようとするようなもの、失敗するのは当然でした。
本書が強調するのは、
まず「リーマン力」を徹底的に鍛え、本業を効率よくこなすことで、副業に挑戦するための「時間」と「余力」を生み出すことの重要性。

「出世ではなく、人生の安定と自由のために会社を利用する」、この発想が私の視界を大きく広げてくれました。
本書は超実践的。特に「転職術」のパートは必読

『シン・サラリーマン』の「リーマン力」は、「仕事術」と「転職術」の2つから構成されています。

その中でも、私が特に「これはすごい…!」と唸ったのが「転職術」のパートです。
転職関連の本では、ベストセラーの『転職の思考法』が有名ですよね。
『転職の思考法』が「心構え」を説く名著なら、本書は実際の活動を具体的に示す超実践的な「教科書」と言えるでしょう。
- 『転職の思考法』:転職すべきか悩んでいる段階で読むべき「心構えの書」
- 『シン・サラリーマン』:転職を決意した後に読むべき「実践の書」
本書では、転職活動の全プロセスが約6ヶ月・8つのステップに分けられ、各段階でやるべきことが具体的に解説されています。
このパートには、膨大なビジネス書を読破してきたサラタメさんだからこそ書ける、あらゆるノウハウが凝縮・再編集されています。
その情報量と具体性には、ただただ驚かされるばかりでした。

「転職活動、具体的にどう進めれば…」 そんな状態だった私には暗闇を照らす光となりました。

年収UPは副業でOK。”WLB重視の転職”は可能という新常識

転職活動というと、多くの人が「年収アップ」を第一の目標に掲げますよね。
しかし、本書が示す転職術の根底にあるのは、「本業での収入アップはそこそこでいい」という、ある種の“割り切り”でした。
では、何を目指すのか? それは「ワークライフバランス(WLB)」であり、下記の流れを目指します。
- 本業の転職:ワークライフバランスを最優先し、副業に使う”時間”を捻出。
- 副業:確保した時間を使って、本業以上の”収入”を目指す。
この考え方を知ったとき、まさに目から鱗が落ちる思いでした。
がむしゃらに本業の給料を上げるのではなく、まずは時間という最も貴重な資産を確保し、それを元手に副業で大きく育てる。
この戦略こそ、私のように「時間がない」と嘆いていた人間にとって、唯一の活路だったのです。
もちろん本書では、そのための具体的なノウハウ、たとえば、
これでもかというほど解説されています。

「給料も時間も欲しい!」 そんな虫の良い話はないと諦めていましたが、「やり方次第!」と背中を押されました。
【結果】本書を実践し、理想のワークライフバランスを手に入れた

ここまでの学びを実践した結果、私の働き方は大きく変わりました。

私は本書の教えを信じ、書かれている内容を愚直に実践したのです。
その結果、残業を以前の半分に減らし、フルリモートで働けるワークライフバランスの取れた職場への転職を成功させました。
以前は仕事と育児に追われ、ただ疲弊するだけだった私が、今では毎朝、こうして副業でブログを書く時間を確保できています。

ちなみに、今では子どもが二人に増え、さらに賑やかになりました
本業で安定した基盤を築き、確保した時間で副業に挑戦し、家族との時間も大切にする。
かつて思い描いた理想の生活は、まさに『シン・サラリーマン』の教えそのものです。
本書と出会わなければ、今の自分は絶対にありません。
『シン・サラリーマン』は、私の人生を変えてくれた。心からそう断言できる、最高の一冊です。
この本がオススメな人

これまでの私自身の体験談を踏まえて、特に『シン・サラリーマン』は、以下のような方にこそ手に取ってほしい一冊です。
もし、一つでも「自分のことかも…」と感じたなら、きっと本書はあなたの人生にとって大きな転機となるはずです。
600ページという厚さに、少し圧倒されるかもしれませんが、心配は無用です。

著者が人気YouTuberだからか、本書は非常に読みやすく、スラスラと読めるように工夫されています。
この一冊は、あなたの残りのサラリーマン人生を支える「投資」だと考えてみてください。
その価値は十分にあり、読み終えた後には、確かな自信と進むべき道が見えていることでしょう。
この記事のまとめ

今回は、サラタメさん著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』を、私の体験談も交えながら紹介しました。
過去の私のように、将来への漠然とした不安を抱えつつ、何から手をつければいいか分からず悩む人は、決して少なくないはず…
本書は、そんな私たちに「リーマン力・副業力・マネー力」という明確な強化プランと、進むべき「順番」を示してくれます。
それは、まるで人生という航海の羅針盤。
どこへ向かうべきか、そのために何をすべきかを指し示し、確かな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる一冊です。
もし、あなたが現状を少しでも変えたいと願うなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。

この一冊が、あなたの人生を動かす、最初のきっかけになるかもしれません。
