1歳と4歳の子連れ1泊旅行でつまずいた5つのこと:伊豆熱川で更新した心構え
日帰りのお出かけは慣れてきたけど、泊まりがけの子連れ旅行って、何がどれくらい大変なんだろう。
そんなふうに身構えている方は、多いと思います。
正直なところ、私も同じでした。
「情報は集めたけど、結局は行ってみないと分からない」と。
久しぶりに1泊2日の家族旅行に行ってきました。
日帰りなら何度か出かけてきたものの、宿に泊まる旅は下の子が生まれてからは数えるほどです。
結論から言えば、想像以上の試練と、想像以上の学びを同時に持ち帰る旅でした。
本記事では、今回の伊豆熱川旅行で直面した 「5つのつまずきポイント」と、そこから得た「次に活きる心構え」をまとめました。
あわせて、ただ「疲れた」で終わらせず、 この経験をどう前向きな学びに変えたかという視点もお届けします。
この記事をかいた人(サラット)

- 都内在住の二児(長男4歳・次男1歳)の父
- 教育業界にて会社員歴14年目
- 育休を2回取得(1回目:1か月、2回目:6か月)
- 営業職→企画職へ転職&フルリモート勤務を実現
- 年間の読書量は50冊以上
- 詳しいプロフィールは”コチラ”
久しぶりの泊まりがけ旅行:舞台は伊豆熱川

私は都内在住の会社員で、妻と子どもたち(4歳と1歳)の4人家族です。
日帰りのお出かけには、それなりに慣れてきたつもりでいました。
ディズニーシー、水族館、お台場のう〇こミュージアムなど、家族でいろんな場所に足を運ぶ機会は、それなりにあります。
割と家族でいろんな場所に足を運んでいます。
ただ、下の子が生まれてから、宿に泊まる旅行となると、ぐっと機会が減っていました。
今回はその意味で、久しぶりに腰を据えた家族旅行。
舞台は、伊豆熱川。
日曜出発、月曜帰りの1泊2日のホテルステイ、月曜日は有給を取りました。
月曜日は本業の会議デーです。
そこを避けられるだけで、気分が軽くなるほどでした。
旅行自体は前々から計画していて、予約も済ませていました。
業務調整や引き継ぎも事前に済ませていたので、罪悪感はほとんどありません。
「ここまで準備したんだから、あとは楽しむだけ」
出発前の私は、正直そのくらい気楽に構えていました。
ただ、そう甘くなかったのが、今回の旅でした。
朝から夜まで、想定外が立て続けに発生

いざ出発、というタイミングから、段取りは崩れ始めました。
朝の準備バッファが、完全に足りなかった
7時過ぎに起きて、9時出発。
準備時間に2時間を確保していました。
いつもの保育園登園なら1時間弱。
その2倍あれば、旅行仕様でも間に合うだろうと踏んでいたのです。
ところが、現実はそう進みませんでした。
上の子は声掛けのタイミングがうまくハマらず、突発的に癇癪を起こしました。
下の子は食事に手をつけず、こちらも対応の手順が迷走。
「あ、これはちょっと、まずい」
時計を見ると、想定より30分押していました。
朝のバッファ見積もりが、完全に甘かったと痛感した場面です。
家族旅行の朝は、普段の登園時間の「2倍」では足りず、「2.5倍」を確保しておくべきでした。
行き先がJR管轄外で、乗車券が土壇場で詰まった
移動手段は、東京駅から踊り子号。 座席は事前に予約済みでした。
ただ、見落としていたのが一点。
伊豆熱川はJR東日本の管轄外で、子どもの紙の乗車券が、乗車直前までスムーズに発券できなかったのです。
ここで、朝の準備で削られた時間のバッファが、さらに目減り。
結果、東京駅の乗り換えはダッシュでした。
家族4人、荷物を抱えてホームを走るという、なんともカッコ悪い旅のスタート。
行き先がJR所属地域外の場合、子どもの乗車券は前日までに買っておく。
今回で一つ、わが家の旅行チェックリストに項目が追加されました。
新幹線ではなく、踊り子号にした判断は正解だった
唯一、事前の判断で救われたのが、移動手段の選び方です。
当初は「東京駅→新幹線→熱海乗り換え」を考えていました。
ただ、乗り換えの回数と、取れる座席数を天秤にかけて、最終的に踊り子号に切り替えたのです。
理由は乗り換えを1回減らせること、そして費用的に座席を2席から3席に増やせることでした。
新幹線移動に限り、今までの家族4人の移動は、2席だけ確保して、ベビーカーを活用して無理やり3席分にする工夫でやりくりしていました。
今回は3席取って、ベビーカーは持っていかない。
この選択が、予想以上に快適でした。
下の子は抱っこ紐でしたが、上の子がゆったり座れるスペースがあるだけで、親の気持ちの余裕がまったく違います。
一緒に窓の外を眺めながら進む時間は、それ自体が旅の一部として味わえるくらいには心地よいものでした。
「移動は我慢する時間」と決めつけていた自分の先入観が、軽くひっくり返った感覚です。
1歳・4歳の子連れ移動で交通手段を選ぶ観点は、「確保できる座席数」>「移動時間」>「価格」 。
この順番に並び替えたのが、今回の大きな学びの一つです。
夕食と夜の寝かしつけが、最大の山場だった
宿に着いてからは、ホテルの大きなプールで子どもと遊び倒しました。
ジャングルをモチーフにしたスパやボールプールもあって、「もう1回!」と何度もリクエストされるほどの大はしゃぎ。
親の私も、気づけば童心に返って一緒になって本気で遊んでいました。

こういう時間こそ、家族旅行の醍醐味だな、と素直に思えた瞬間です。
ただ、楽しさと体力は別の話で、身体のほうは正直、限界に近づいていました。
上の子の成長に合わせて、20代までに貯めてきた体力貯金がじわじわ目減りしている感覚が、ここでもはっきり出ました。
そして、一番大変だったのが、夕食と夜です。
子ども用の足腰固定ベルトがない椅子だったため、隣に座って、左手で下の子が立ち上がらないよう押さえながら、右手で箸を使う。
足腰固定ベルトを買っておけばよかった…
非常にハードな食事になりました。
ご飯自体はとても美味しかった。
でも、食事を「味わう」には遠い状況です。
夜はさらに想定外。ベビーベッドはない自由な空間が裏目に出て、下の子はなかなか寝付いてくれません。
寝ても1時間ほどで目を覚ます、の繰り返し。
「早く寝てほしい」という気持ちが積み重なって、正直、感情的な声が何度か出てしまいました。
後から思い返すと、その空気は上の子にも伝わっていたと思います。
本当に申し訳なかったな、というのが翌朝の素直な気持ちでした。
親の時間は、ゼロ。
「最初から分かっていたはず」と頭では整理していたのですが、いざ本当にゼロになると、きついものはきつい。
子どもが生まれる前の「旅行=リフレッシュ」という感覚が、この2日間でまっさらに更新されました。
帰りの電車で、「試練」が「学び」に反転した

翌日、帰りの踊り子号。
前日ほとんど寝られなかった下の子が、抱っこ紐の中で2時間以上、すやすや眠っていました。
本人も、疲れていたのだと思います。
おかげで、私にはスマホを開く時間ができました。
やっていたのは、YouTubeでも動画視聴でもありません。
この2日間の振り返りを、メモアプリに打ち込んでいく作業でした。
事実・感情・学び、の3つに分けて書き並べてみる。

書き出してみて、意外なことに気づきました。
前日までは「疲れた」「大変だった」しか残らないと思っていたのに、並べてみると学びの数がこんなにあったのか、と 。
例えば、今回の旅で更新された判断軸は、こんな感じでした。
- 朝の準備バッファは、普段の登園時間の2.5倍で見積もる
- 行き先がJR管轄外の場合、子どもの乗車券は前日購入
- 交通手段の優先度は「座席数>移動時間>価格」
- 宿選びの優先度は「子どもから目を離せる安心感>子ども向け施設>ご飯>温泉クオリティ」
ホテルには、3人の子連れ家族も何組かいました。
「みんな、落ち着いてるな…」と素直に尊敬しつつ、「うちも、まだ伸びしろがあるな」と前向きに思えたのも新鮮です。
上のステージにいる家族を目の前で見ると、伸びしろが具体的にイメージしやすいのだなと感じました。
「これ、発信のネタになるんじゃないか」と気づいた瞬間
メモを打ち終えたとき、もう一つ、ふと思ったことがあります。
この体験、もしかしたら、これから同じ状況を迎える誰かの役に立つのでは?
「子連れ旅行、何を準備したらいい?」「何を優先して選べばいい?」
旅行の前、私自身が検索していた問いでした。
同じことを、これから検索する人が必ずいるはず。
だったら、「私が今回ぶつかって分かったこと」を書き残すだけで、その人たちのつまずきを少し減らせるかもしれない。
それまで、日常のことを発信することに抵抗がありました。
「こんな普通のことを書いても、誰にも刺さらないだろう」と。
でも帰りの電車で、感情の起伏が激しかった日ほど、人の役に立つ発信のネタが眠っているという感覚が、クリアになりました。
旅の前日、たまたま『13歳から鍛える具体と抽象』という本を読んでいて、その中に「人間はどうやって賢くなっていくか」という話がありました。
具体的な経験を抽象化して、次に活きる形に昇華していく。
「今回の2日間、まさにコレか」と、帰りの電車でしみじみ感じた瞬間です。
ちなみに、「自分の普通の経験を、誰かの役に立つ形で届ける」という発想は、私が以前Udemy講座を作ったときにも軸にしていたことでした。
振り返り:旅の「価値」は、後で書き換えできる

出発前の私は、旅行を「リフレッシュ」として捉えていました。
宿でゆっくりご飯を食べて、温泉に浸かって、夜は少し夫婦で話す時間がある。そんなイメージ。
旅の最中、寝かしつけを繰り返していたときは、正直、「自宅のほうがリラックスできるじゃないか」と思いました。
でも、帰りの電車でメモを打ち終えた今は、少し違うふうに見えています。
あの夜の「自分の時間がゼロ」という現実は、変わりません。
「大変だった」という事実もそのままです。
ただ、大変だったからこそ、持ち帰れた学びがこれだけある、という事実も同時に残りました。
旅の途中で子どもたちに見せてしまった感情的な場面については、今でも申し訳なさが残ります。
ただ、あの2日間を夫婦で対応しきったことで、家族として一段強くなった実感があるのも確かでした。
もう一つ、旅の最中は見えていなかった視点があります。
以前、家族で水族館に行ったとき、上の子がふと口にしたのが、それよりもずっと前の沖縄旅行で見た魚の名前でした。
こちらがすっかり忘れていた場面を、子どもはちゃんと覚えてくれていた。
それを思い出して、ふと思ったのです。
今回のプールやボールプールも、きっと数年後に「あの旅、楽しかったね」と、子ども自身がふと口にする日が来るかもしれない。
親がどれだけ疲れたかは覚えていなくても、楽しかった記憶のほうは、子どもの中にちゃんと残っていく。
そう考えると、「大変だった」という一面だけで評価するのは、旅にちょっと失礼だった気もしています。
ちなみに、帰宅後のことです。
宿ではあれだけ食が進まなかった下の子が、自宅ではいつも通りパクパク食べる姿を見て、夫婦で思わず笑ってしまいました。
「やっぱり、家がいちばん落ち着くね」
旅行という非日常を経て、日常のありがたさが、以前よりくっきり見えるようになった。
これも、今回の旅が運んできてくれた収穫の一つです。
まとめ:感情が揺さぶられた日こそ、発信のネタになる

久しぶりの、泊まりがけの家族旅行。
出発の朝から帰りのランチまで、予定通りに進んだことのほうが少なかった旅でした。
ちなみに、帰りのランチで寄ったスシローも、小学校の入学式と重なって大混雑。最後まで想定外は続きました。
それでも、振り返ったときに手元に残ったのは、たくさんの学びです。
- 泊まりがけの子連れ旅行は「リフレッシュ」ではなく「次に活かす経験」と捉え直すと、疲れの意味が変わる
- 準備のバッファや乗車券の手配など、子どもが生まれる前の感覚は早めにアップデートしておいたほうがいい
- 「きつい1日」も捉え方次第で「学び」に変わる。感情が動いた日こそ、書き残す価値がある
もし今、「日々の暮らしを発信してみたいけど、特別なネタがない」と感じている方がいたら。
わざわざ特別なことをしなくていい、と思います。
普段と違う一日、感情が揺さぶられた一日を丁寧に言葉にするだけで、十分、人の役に立つ発信になります。
むしろ、「こんなの普通だよ」と自分では思っていることほど、これから同じ状況を迎える誰かにとっては貴重な情報かもしれません。
今回の旅は、子どもが生まれる前の私には想像しきれない2日間でした。
正直、旅の最中は「疲れた」の感情が先に立っていたのも事実です。
ただ、書き残して振り返ってみると、プールで一緒にはしゃいだ時間、踊り子号で窓の外を並んで眺めた景色、夫婦で乗り越えた夜。
全部ひっくるめて、「やっぱり、行ってよかったな」と素直に思えるようになっていました。
出来事そのものは変えられなくても、そこから何を持ち帰るかは、あとから選べる。
それが、今回の旅が私に教えてくれた、一番大きな収穫かもしれません。