Udemy講座を作った体験談②:AIと格闘しながら構成を作り上げた話
「Udemyのテーマは決まった。次は構成だけど、何から手をつければいいのか、全然見えない…」
本記事はそんな状態から、AIと試行錯誤しながら講座の構成を作り上げた話です。
前回の記事で、Udemy講座を作ろうと決めた動機と、テーマを見つけるまでの話を書きました。
テーマが決まったのが2025年の10月下旬。
テーマ決定後は講座全体の「構成(骨子)」づくりです。
実は、この頃より1歳になろうとしている次男の夜泣きが毎晩激しくなり、毎日寝不足。
眠い目を擦りながら早朝の机に向かって取り組んだフェーズです。
AIに丸投げして失敗して、スタイルを変えて、また同じ穴に落ちかけて…
紆余曲折を経ながら、約1ヶ月かけて構成(骨子)を作り上げた話。その制作の裏側を等身大で書き残しておきたいと思います。
- AIに構成を丸投げして失敗した話
- 「AIを調教する」スタイルに切り替えてうまくいった方法
- Gemini CanvasからAIエージェントに移行して解決したこと
なお、今回の話のきっかけになったUdemy講座はコチラ。

この記事をかいた人(サラット)

- 都内在住の二児(長男3歳・次男0歳)の父
- 教育業界にて会社員歴13年目
- 育休を2回取得(1回目:1か月、2回目:6か月)
- 営業職→企画職へ転職&フルリモート勤務を実現
- 年間の読書量は50冊以上
- 詳しいプロフィールは”コチラ”
AIにポンと作らせようとして、やらかす…

最初、こう考えていました。
私がこれまで集めてきたメモや考えをAIに共有したら、構成をサクッと出してくれるんじゃないか?
Gemini(GoogleのAI)にテキストを渡して、「これを元にUdemy講座の構成を作って」とお願いしてみました。
すると確かに、それっぽい構成が出てきました。
おお!と思ったのも束の間…。それをどうスライドに落とし込むか考えた瞬間に気づきます。
あれ?これで私、ちゃんと説明できるか?って感じ。
- 内容が浅い…
- 自分の言葉になってない…
- 構成の流れが、自分が思い描いていたものと全然違う…
他人が作ったプレゼン資料を渡されて「これで話してください」と言われているような感覚、と言えば伝わるでしょうか。
他人が作った資料でプレゼンするのって難しくないですか??
一見できているように見えるのがミソで、どこが問題なのかも最初はうまく言語化できず…
「構成ができているようで、全然できていない」そういう感覚です。
AIに任せすぎると、表面だけ整って見えるけど、魂も入っていない。
それをこの時に思いました。
「AIを調教しながら」自分で作る方法に切り替えた

AIのポン出しは頼りにできないと感じ、そこから方針を変えました。
「AIに作らせる」のではなく、「自分がディレクターとして、AIに整形・補助をさせる」というスタイルです。
GeminiのCanvas機能を使いました
やり方は次のイメージ。
- AIへの指示出しは、音声で下記のような内容を吹き込む
- こういう流れにしたい
- このセクションはこう説明したい
- このメモをベースに作って
- 意味が変わらない程度に少し短くして
- AIが整形したり、順番を並べ替える
- 自分がまた「ここが違う、こう直して」とAIに音声で指示を出す
という往復作業の繰り返し。


「AIに作らせた」というより、「AIを調教しながら、働かせた」という感覚が近いですね。
あくまでディレクターは私。AIは作業員。
今振り返って、このスタイルは会社のプロジェクト推進やマネジメントと重なるなあと気づきました。
- チームに動いてもらうためのディレクションの仕方
- 指示の出し方、フィードバックの与え方
上記の感覚が、AIとのやり取りにそのまま使える。しかも相手はAIだから遠慮はいらない苦笑
本業の経験が、ココで活きるか!と少し驚きました。
同じ穴に2度目。必要な要素に気づいた

さて、本業の経験も活かして順調に!と、ここで終われば綺麗なのですが…
もう一度、沼に落ちかけます。
ある程度構成ができたと判断し、スライド作成に進んでみたときのこと。
着手してすぐに「なんか面白くない」という感覚が再び出てきました…
理論先行で、売れないビジネス書のような構成。
AIを調教して進めているといっても、まだまだAIの基準から抜け出せていないイメージ。
おかしい。自分の言葉で気持ちを込めて話せる気がしない…
やっぱり、同じ失敗をしている!と気づきました。
とはいえ今回は、「何がおかしいのか」が言葉にできました。
内容は間違ってませんが、「私」という文脈がないのです。
私は専門家ではありません。なので、「理論をただ教える」のはプレゼンする私も含めて「上から目線」に映ってしまうに違いない…
そう気づけたのには、自分なりの根拠もありました。
私自身、学ぶためにUdemyの講座をいくつも購入してきました。
そのなかで「面白い」「もっと聞きたい」と思える講座には、ある共通点があると感じます。
提供される情報の質はもちろんですが、それ以上に惹かれるのは、講師自身のストーリーです。
「自分もここで苦しんだ」「こうやって乗り越えた」という等身大の経験が、情報の裏側に流れているということ。
そう思い出して、改めて自分の構成を見直すと「うん。やっぱり」って感じ。
私に足りなかったのは、自分が経験してきた失敗や気づきを、「あ、それ分かる」と思ってもらえるような”たとえ”も絡めながら作ることだと。
それは外から気づかされたことではなく、自分の中にもともとあった「答え」でもありました。
「AIが組んだ整合性の高い論理構造」と「自分が実際に話せる構成」は、別物だったんです。
前者は見た目が整っているけど、自分の気持ちがのってくれない。それが想像できたからこそ、組み直す方向がはっきり見えました。
とはいえ、スライド作成に入ってから構成に戻るのは、正直しんどかったです。
でも「ここで妥協しない」がこの先の全工程を左右すると思ったので、スライド作成を中断し、構成の組み直しに戻りました。
Geminiが限界。AIエージェントへ移行

構成が深まるにつれて、新たな問題が起きてきました。
Gemini Canvas(GeminiのAIドキュメント編集機能)で「ここを修正して」と指示を出すと、他の部分が元に戻ったり、内容が消えたりする…
扱うテキスト量が増えるほど、AIが全体を把握しきれなくなっていたんです。
やり取りが増えるほど、データの処理が重くなっていく影響です…
「全然進まない…」という苛立ちの中で、結局どうしたかというと、
AIエージェントとマークダウンファイル(.md)での管理に切り替えました。

そのお陰で、Gemini Canvasで悩んでいた2つの問題が、一気に解決されました。
- 先祖返りがなくなった:
- 「ここを直して」と指示を出すと、ちゃんとそこだけが変わる。
- 内容が消えなくなった
- マークダウンは軽量なので、テキスト量が増えても安定保持される。
複数のAIエンジンを使い分けられるのも大きかったです。
ここはGemini!、ここはClaude!みたいな感じ。
骨子の構造確認や文章の整形など、用途に合わせてエンジンを選べることで、精度と作業効率が上がりました。
口頭で指示を出すと、AIエージェントがリアルタイムでマークダウンファイルを書き換えていく。
使い慣れていたGeminiのCanvas機能とUIが似ているのもポイントです。


「動かすのはAI、考えるのは自分」という、この分業がようやく形になった感覚でした。
例えば、各レクチャーのタイトルには「最大〇文字以内」という制約を自分で決めて、AIに指示する。
すると、一括で修正してくれて全タイトルが引き締まる。
といった「条件も設計して、AIに一気に作業させる」やり方が、骨子の品質を上げていきました。
個人的には「表記ゆれ」とか「論理」、「文脈」を全体俯瞰して確認してくれるのが助かったー
今回の骨子作成から意図せず使い始めたAIエージェント。少し値は張りますが、今の私にとっては欠かせないパートナーです。
骨子が固まった。次のステップへ

こうして、約1ヶ月かけて骨子が完成しました。
下記は骨子(最終版)の一部を切り取った画像です。

- セクションN
- レクチャー1
- スライドで言いたいこと1
- スライド内の要素1
- スライド内の要素2
- スライドで言いたいこと2
- スライド内の要素1
- スライドで言いたいこと1
- レクチャー2
- レクチャー1
私は、ほとんど指示だしぐらいしかしていないですが、大分細かいですよね…
制作が長期になると予想し、途中でブレないように敢えて細かくしました(これが正解かはまだ何とも言えません)
セクションは9つとなり、各セクションにおけるレクチャーは大体4~7つ。
最終的に、50以上のレクチャーが生まれましたので、結構膨大になりました笑
次回は、この構成をスライドという形に落とし込んでいく作業について書きたいと思います。
因みに、スライド作成は2か月かかりました(構成作成の2倍です苦笑)。
「なぜそんなに時間がかかったのか」の正直な理由も、包み隠さず書く予定です。
お楽しみに!
この記事で紹介したUdemy講座はこちら
