新生児が抱っこしないと泣く…何もできない日々を少しラクにする工夫とは?

うちの新生児は抱っこマンで親が抱っこしないと泣き続ける…
終わりが見えない。いつまで続くんだろう…
落ち着いて対応したいけど、本当は1人でゆっくりする時間が欲しいよ~

私も育休中にたくさん悩みました(特に1回目の育休中)。睡眠不足も重なるため、辛いですよね…
この記事では新生児の抱っこは仕方ないものとして整理しつつも、ラクにやり過ごすための工夫について、育休経験者の視点で纏めています。
「コレだ!」という工夫があれば、是非明日からでも取り入れてみてください。
少し整理しよう:抱っこしないと泣くのはなぜ?

抱っこしないとすぐ泣く
置いた瞬間に号泣…
新生児を育てる親なら、一度は経験するこの現象。
自分が離れた途端に泣かれると、「ずっと抱っこなんて無理…」と疲れ果ててしまうこともありますよね。

私も布団に置いた瞬間に泣かせて、何回絶望したことか…
でも、この“抱っこ泣き”には、赤ちゃん側の「仕方のない理由がある」とあなたも薄々感じているのではありませんか?
まずはその背景を整理し、「仕方がない」と納得するところから始めていきましょう。
赤ちゃんが“抱っこで安心する”のは自然なこと
新生児が抱っこされていると安心し、置かれると泣くのは、ごく自然な本能です。
赤ちゃんはまだ自分ひとりで生きていけず、親の存在が“命綱”。
抱っこによる温もりや心音・揺れは、お腹の中にいたときの安心感を思い出させるもの。
故に、抱っこされていると安心し、離れると不安で泣いてしまう。

大人でも、真っ暗な知らない場所にひとりきりで置かれたら不安になりますよね…
赤ちゃんにとって“置かれる”ことは、それと似たような恐怖に近いのです。
でも、つらいのは“何もできない”状態が続くから
親がイライラしてしまう最大の理由は、「泣き声」より、“自分が何もできない”状態が続くことだと私は思います。
抱っこをしている間は、食事、家事、自分の時間…すべてがストップ。
「自分の意思で動けない」という感覚がストレスを生み、赤ちゃんに対して余裕をなくす親は多いのではないでしょうか。

私もその一人。赤ちゃんが生まれて突然の生活の変わり具合に、焦りますよね…
常に緊急対応を求められる電話を持っている状態が続いたら、誰でも疲れてしまうもの。抱っこで両手が塞がる毎日にも近い感覚です。
泣き止ませること=“正しい親”ではない
赤ちゃんをすぐに泣き止ませられないからといって、「自分はダメな親だ」と思う必要はありません。
赤ちゃんの泣きには、“空腹”や“眠い”といった理由だけでなく、“不安”や“なんとなく不快”といった漠然とした要因も多いです。
それに全て対応するのは不可能!完璧な対応ではなく、安心できる環境を用意することが大切です。
電車で赤ちゃんが泣き始めたとき、周囲が「すぐに泣き止ませて」と思うよりも、「仕方ないよね」と受け止めてくれる環境の方が、親も安心ですよね。

「泣き止ませなきゃ」と焦るより、「泣いても大丈夫」と思える環境をつくるほうへ舵を切りましょう。
「何もできない…」を少しだけ解消する3つの工夫

抱っこしないと泣き続ける赤ちゃんに付きっきりの毎日。

「家事も休憩もままならない…」と感じるのは辛いけど、誰もが一度は通る道。
完璧を目指す必要はありませんが、少しでも“自分の時間”が持てる工夫があると、心の余裕が変わってきます。
ここでは、両手が塞がった状態でもできる、現実的な3つの方法をご紹介します。
手放しで使える!スリングやバウンサーなどの道具に頼る
スリングやバウンサーを使えば、赤ちゃんの安心感を保ったまま、親の両手を一時的に解放できます。
スリングは密着感が高く、抱っこに近い感覚を保てますし、バウンサーはリズミカルな揺れで赤ちゃんを落ち着かせてくれます。
いずれも赤ちゃんにとって安心できる環境を保ちつつ、親の身体的・精神的な負担を軽減するアイテムです。

どちらも、両手が空くというのが嬉しいポイントですね。
手でずっと持っていた重たい荷物をキャリーカートに乗せるように、自分への全負担が道具に分散されることで、心にも体にも余裕が生まれます。
泣いても焦らない自分になるための「音」環境づくり
赤ちゃんが泣いている最中も、自分が落ち着ける「音」の環境を用意しておくと、イライラの連鎖を断ち切りやすくなります。
泣き声で親は本能的に緊張しますが、静かな音楽・環境音(ホワイトノイズなど)を流すことで、自分の神経を緩めることができます。

優しい音が流れている間は、その音で気を紛らわすという考え方です。
結果として、赤ちゃんの泣きにも冷静に対応できるように。
救急現場で、あえて落ち着いた声の指示出しで場の混乱を抑えるように、自分を安定させる“音”を使うことで、育児という“緊急状態”にも冷静さを取り込みましょう。
夫婦の役割分担は「公平」ではなく「体力と余裕」で考える
「できるほうがやる・余裕があるほうが助ける」という視点が、夫婦関係のバランスを保つ鍵になります。
特に産後の奥さんは、ホルモンバランスや睡眠不足の影響で、パートナーによって体調や余裕の波が大きく異なります。
育児や家事を“50:50”で割ろうとすると不満が募りやすくなるため、そのときのコンディションに応じた柔軟なやり取りが大切。

個人的に、授乳対応以外は全て男がこなすぐらいがちょうど良いかなと感じます。
長距離リレーで、体力が残っているランナーが少し多めに走るのと同じ。育児も“いま走れる人”が少し頑張るという考え方が、結果的に家族を助けるのです。
“抱っこ時間”を“自分時間”に変えられるとしたら?

とはいえ、赤ちゃんを抱っこして、ただ時間が過ぎていく状態を0にするのは難しい…
スマホを触るのは片手になるから、腕が辛い
テレビを見ると自分の寝つきが悪くなる(特に夜間)
そんな葛藤を抱えながら過ごす時間は、親にとっても相当なストレスでしょう。
でも、赤ちゃんのそばにいながら、“自分の心”に少しだけ余裕を持たせる方法があります。
それが、両手が塞がっていても使える“音”の選択肢、オーディオブックなのです。

オーディオブックは私の2回目の育休中に取り入れて1番よかった!と思ったものです。
両手がふさがっても大丈夫!”オーディオブック”という選択
オーディオブックは、抱っこで動けない時間でも、自分の好きな「世界」にアクセスできる「耳のすき間時間に使えるツール」です。
スマホやテレビのように視覚を奪わず、ただ“聴くだけ”で完結、赤ちゃんを抱っこした状態でも問題なく使えます。
学びや娯楽に触れることで、「今日も何もできなかった…」という無力感を軽減する手助けにもなるでしょう。
まるで窓のない部屋に一筋の風が通るように、閉じきった感覚の育児時間に、ふっと外の空気が入ってくるような感覚を与えてくれます。

耳が空いていれば、抱っこに限らず、ミルク中や洗い物中まで幅広く使えますよ。
動画よりも寝つきやすい?夜に音だけを楽しむ利点
深夜帯こそ、オーディオブックは動画よりも向いています。ブルーライトもなく、気持ちを落ち着けながら眠りにつきやすくなるからです。
スマホやタブレットの光は、脳を覚醒させる作用があります。
一方で音声だけのインプットは、視覚を刺激しません。寝かしつけ後、自分も眠りたいタイミングには最適!
明るい蛍光灯下の読書と、間接照明の中で静かに音楽を聴くのとでは、眠りに向かう感覚が違うように、オーディオブックは“寝る準備”としても使えるのです。

新生児が寝たのに、深夜帯のスマホ見から寝付けなくなったという経験者は私以外にもいるはず…
実際に使ってわかった、おすすめの聴き方&ジャンル
育児中に使うなら、「短時間で完結する」「聴いていて気が楽になる」ジャンルを選ぶのがポイントです。
重たいテーマや長編ものは、逆にストレスになる場合が…
リラックスしたい夜や隙間時間には、エッセイ、小説、やさしいビジネス書など、自分のペースで聴けるものが向いています。

夜間の抱っこ中、私はオーディオブックで小説を聴いていました。
多少は「聴き逃しても大丈夫」という意識で聴ければ、育児との両立もしやすくなります。
ラジオ番組のように“ながらで聴ける心地よさ”を感じる内容なら、耳だけで楽しめて、途中で中断しても気になりません。

小説の取り扱いが優れているオーディオブックはAudibleかな。もしよければコチラの記事も。

よくある質問とその回答

ここでは「抱っこしないと新生児が泣き止んでくれない」と悩む人の、よくある質問に答えていきます。
- Q1. 新生児が泣くたびに抱っこしても大丈夫?
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抱っこが癖になるのではと不安になる親御さんは多いですが、赤ちゃんにとって抱っこは安心できる手段です。むしろ「抱っこ=安心」と感じられることは情緒の発達にとって大切な経験です。無理のない範囲で対応してあげましょう。
- Q2. 抱っこしても泣き止まないときはどうすればいい?
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抱っこしても泣き続ける場合は、赤ちゃんが疲れすぎていたり、身体に不快感がある可能性もあります。一度静かな場所で環境をリセットしてみると、泣き止むこともあります。すべてを抱っこで解決しようとしなくても大丈夫です。
- Q3. 泣かせっぱなしにするのは悪影響?
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短時間であれば、泣かせっぱなしが必ずしも悪いわけではありません。親が限界に近いときは、赤ちゃんを安全な場所に置いて一旦離れることも、自分を守る大切な判断です。無理して我慢し続けるほうが育児には逆効果です。
- Q4. いつになったら抱っこしなくても寝るようになる?
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個人差はありますが、生後3〜4ヶ月頃から少しずつ“ひとり寝”のリズムが整う赤ちゃんもいます。ただし発達段階により差が大きいため、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて少しずつ慣らしていくことが大切です。
- Q5. 寝かしつけの「ルーティン」は効果あるの?
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毎晩同じ流れで寝かしつけを行うことで、赤ちゃんに「もう寝る時間だ」と認識させる手助けになります。例えば、部屋を暗くして静かな音楽を流すなど、ルーティンができると赤ちゃんも安心しやすくなります。
- Q6. 抱っこ以外で赤ちゃんを安心させる方法は?
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赤ちゃんが安心できるのは、親の声や匂い、一定のリズムなどです。たとえば、おくるみで包んだり、心拍音が流れるぬいぐるみを使うと、抱っこと似た安心感を得られることがあります。工夫次第で方法はいろいろあります。
- Q7. 抱っこしすぎで腕や腰がつらいときはどうしたらいい?
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育児は体力勝負。痛みが出る前に、ベビーキャリアやスリングで重さを分散させたり、椅子に座って抱っこしたりして負担を減らす工夫が大切です。痛みを我慢し続けると慢性的な不調につながるため、無理は禁物です。
- Q8. 赤ちゃんが夜に何度も起きるのは普通?
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新生児期は1〜3時間おきに起きるのが一般的で、これはごく自然なことです。昼夜の区別がまだついていないため、夜間の頻回起床は“仕様”と捉えてよいでしょう。月齢が進むにつれて徐々にまとまった睡眠が取れるようになります。
- Q9. 抱っこしたままの時間を有意義に使うには?
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手が使えなくても耳は自由なので、ラジオや音声コンテンツなどを活用すると情報や娯楽に触れられます。自分のための“静かな時間”として活用することで、精神的にもリフレッシュしやすくなります。
- Q10. 自分だけがこんなに大変なのかと感じてしまう…
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SNSなどで他の家庭の育児がうまくいっているように見えると、自分だけが取り残されているように感じてしまいがちです。でも、見えないだけで多くの親が同じような悩みを抱えています。苦しいときは助けを求めていいのです。
まとめ:泣く赤ちゃんへのイライラは”仕方がない”

赤ちゃんが抱っこでしか寝てくれず、何もできない日が続くと、自分を責めたくなることもあるでしょう。
でも、泣くのは赤ちゃんの自然な反応であり、あなたのせいではありません。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、「少しでもラクにやり過ごす工夫」を取り入れること。
本記事で紹介したオーディオブックのように、両手がふさがっていても使えるツールがあれば、自分の時間や心の余裕をほんの少し取り戻せますよ。

「今日をなんとか乗り切る!」その積み重ねが、ちゃんと育児になるはず!!

今は大変だけど、「あの時は…」といつか笑える日がくるはず。頑張って!!